延長された新幹線から、長い海峡の
トンネルを抜ける特急列車に乗り換えた。
雪に包まれて、幾度も訪れた懐かしい
風景が窓の外に続いた。
津軽の海沿いを進んだ列車は、やがて
海底深く潜り込み、次に光を浴びた時には、
もうそこは北の大地の入り口だった。
次の目的地、函館が近づいている。