大阪府K市での最後の夜は、激しい雷と切ない電話で過ぎた。心の底が少しザラザラとしていた。
晴れた空と明るい日差しを求めて、私は川沿いの道をノンビリと歩き始める。

辿り着いたその場所で、私自身の抱えている痛みが、さほど大した物では無いって事に改めて気付かされる。
いつもの、
本当にいつものことなのだけれど。