どうも構えた時の大仰さに、
私自身が抵抗感を感じてしまっていた。

撮る私がコレじゃあね。
使いこなせてないから、そんなゴッツイモノを持ってる自分に気後れしてしまうのだった。

 あのカメラだったらなぁ....、ふう。
そう思う被写体を幾つも見送ってしまった。
誰も私の事など気にも留めていないのに、
ある種の自惚れ、或いは自意識過剰、
それから圧倒的存在感のハッセルさんだ。

 ううむ...。
まだまだ未熟者よのう。
「どうか幾つになっても未熟で拙い私を、ムニャムニャ」
そんなお願いなど、果たして届くのだろうか。

鬼子母神