騒がしいと云いながら、別に酷い気分では無かった。
天気が冴えない方が今ひとつだった。
きっと誰もが思い描いている、或いは盛んに宣伝されている様な風景って、相当な努力と
運がなければ出逢えないんだろうなっていつも思う。
朝寝坊男に努力なんて言葉は似合わないんだ。

 取りあえず、どうしても行っておこうと思った場所があった。そこに辿り着くまでに、やはり定番コースを辿ってみる。人が写り込む事が嫌なわけでは無いし、そんなカットも撮ったけれど、上を見上げるか奥を覗き込むかした写真の方が落ち着いていた。

だから、只の竹林写真で、
全然京都の小径にはなっていないね。

人力車のお兄さんを撮らせてもらったら、
「ありがとうございます」
と良い声で挨拶してくれた。
慌ててたから、アンダー気味でブレてしまったけれど、
これなら「それっぽい写真」ではあるかしらん?

竹の小径上を見る