遅い午後の事だった。

幾筋もの尾を曳いて、発射、或いは着弾したかの様に、
眩しい光から連なる航跡。
空を飛ぶ夢を、宇宙へ行く夢を、
僕らは僅かな時間で手にしたけれど、
いつからかそれを人を傷つける手段にも歪めてしまった。
 
何処か遠くへと旅立つ希望と夢だけを運ぶ飛行機雲。
人が空に刻むのはそれだけなら . . . 。
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