「写真を撮る旅」ではなかったので、はっきり言って旅の合間写真だ。

 バイクに乗っていて楽しいのは、良い景色、好く晴れていて暑くも寒くもなくて、渋滞も取り締まりもなく、自分の心地よいペースが保てる時。
あんまり気分が良いと止まらなくなってしまって、
「写真を撮るんだ」と云う気持ちがないとあっさりと通り過ぎる。
自分の目玉はちゃんと見て記憶しているので、それで納得してしまうのだ。 
  街中を走るのも余り好きじゃないので、街角散策的な写真がまるで無い。
境港なら水木しげるロードとか、松江なら小泉八雲の旧跡とか、城下町の風情とか、普通はそっちだろ? と云う気がするのだが、やっぱり目的地に向かって通過して行く途中の風景になってしまいがちだ。

そんな訳で、城やら寺社やらそんな写真ばかり。
何が面白いの? と確かによく言われるけれど、歴史の旧跡ってのはそういうモノなのだ。只の原っぱだって良いのだ!

 良く思う。
町並みでさえ「保存」をされないと日本中何処に行っても同じ風景になってしまう。
仕方の無い事なんだけれどね。現在形で住んでいる人に、不便を強いる訳には行かないから。
でも、せめて昔からの町並みを壊さない様に外観や屋根の色を統一するとか出来ないのかな?
京都や奈良、各地の小京都などに観光客が求めてくるのも
日本的情緒や町並みを好もしく思うからでしょう?
身近な生活ではやっぱり他人事なんだろうな。

この西向きな旅ではそう感じる事が多かった。

                     ごんた@往来眺眼装置

 
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