<第4回目>
清水寺にて  かなり偏屈な処が有りすぎる私ですが、
お陰様で「京都」などと云う場所には
似つかわしくない旅人になっております。

 仕事の関係で大阪に行く事も多いのですが、
最近は仕事前に遠出をして来る時間もなくて、
ホテルと仕事場の往復ばかり。
実は、以前はかなりな奈良好きで、仕事が夕方から
などと云えばとんでも無いところまで行ってしまう
程でした。又しばらく休みが入ると、わざわざ
奈良市内に宿泊して、一日中歩き廻っていたのです。
若かったんですねぇ....。
毎日20km以上歩けましたもの。
 でも、暇をみては歩いていた処も段々と感動が
無くなってきたり、ドンドン整備されて行く代わりに
歩き旅には辛くなってしまったり。
奈良公園は時々ブラブラしますけれど、
あれほど良く行っていた明日香には色々あって、
最近はちょっと遠ざかっています。
(撮り貯めた写真をその内整理してUPします。)
 

京都・清水寺にて
 2001年1月
  CONTAX RX Planner 50mm / F1.4

 ここで漸く文頭の話です。
それ程奈良には行きながら、京都には殆ど行っていないのは何故なのか?
奈良の歩き旅はハイキング体制で臨めるので、怪しい風体の私が独りでトボトボと歩いていても、
気分的にそう辛くもないのですが、京都というのは名所巡りといってもトボトボと行く訳にも
いかず、何かこう、気合いを入れないとイカン! みたいな空気を感じてしまうのです。
(現実的には現代の都市ですからねぇ。)
もちろんそこが偏屈さなわけですけれども、名所と名所を繋ぐ間が、実際、なかなか移動が
大変ですし、かといって車で廻るにも駐車場は高い!

 「京都」ってもしかすると人々のイメージの中に存在している
メルヘンチックな仮想空間なのではないでしょうか?
現代の日本の都市にそれ程メルヘンは転がっていないんですけれどねぇ。
もちろん私の食わず嫌いな部分なのだけれど....。
 でも、これから先もずっと人々は「京都」って名を聞くと、雅と郷愁とを感じて、
「潤んだ瞳、視線は何処か遠いところを見つめてるわ!」って状態なのでしょうね。
もちろん、それは決して悪い事ではありませぬ。
そんな風に潤んだ視線を向けられず、斜めに歩いてる私に、
「あなたに京都はまだ似合わなさすぎるわ!!」
清水寺に至るまでの街が、そう言っているようです。

ええいっ!
負けませんともっ!!
いつかこの都を克服して見せますったら見せますとも!!!

.....今回は只それだけのアホな文章です。
別に京都の人に苛められたとか、嫌いな奴が居るとかそんな事はありません。
「京都生まれなの」
などと囁かれたら、きっとそれだけで心の中がバーチャルしてるに違い有りませんもの。

 なんだかトホホ?な文章のまま終わるのであった。
皆様ご機嫌よう、お元気で。

                                   2001年8月末日

 
 
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